大都会のターミナル駅に行くと、大型ビジョンにさまざまな広告が映し出されています。その土地の土産物の案内であったり、学校・商業施設の紹介などは多くの方が一度は目にされていることでしょう。この映像による宣伝のことをデジタルサイネージと呼びます。以前だとポスターや看板・チラシなどの媒体を用いて多くの方に案内を提示していましたが、このデジタルサイネージであれば映像効果を駆使して1つの筐体で効率よく情報を広めることが可能です。
デジタルサイネージが登場したのは2005年頃で、日本ではまず東京・大阪・福岡といった大都市のターミナル駅周辺からスタートしました。その後は地方へと普及をしていき、現在では小規模な商業施設や飲食店などでも小型液晶看板で用いられているほどです。従来の広告とデジタルサイネージの違いを一言であらわすと、視覚効果の有無といえます。従来のものであれば、静止した文字・写真で情報伝達をしないといけないわけであり、行き交う人々の興味を引くには奇抜な色彩や文章を採用しないと難しいものでした。
ところがデジタルサイネージであれば、音・動く映像を組み合わせて宣伝をすることができ、視覚効果を自由に高めることができます。人間は動くものに対して無意識に注意を向ける習性があり、広告として活用するにはサイネージはうってつけといえます。無意識で見たものは強く記憶に残るという点も汲み取っているので、高い宣伝効果を得られます。